夜明 No.2 2005.11

     前回の「エノコログサ」以来 夜露と朝陽のイルミネーションに病み付きになってしまいました。
          夜が長いんで、暗いうちから活動をしなければならないわけでは無いんですが
           今回も、ほんのわずかな貴重な時間を頂いてきました。
                  太陽がお出ましになってからほんの少しのチャンスです。


     前回は 
「エノコログサ」「タンポポ」の2種類が中心でした。

今回は、前回に続いて「エノコログサ」と総称野菊の「ヨメナ」を中心に、お届けします。


   
偉大な太陽もさることながら、その基を造り出す夜の闇も大したものです。

                   このまま ずーっッと 明かりは 点けときますから

    

ヨメナ
キク科植物は全世界に約2万種。
日本に約350種・帰化120種。
自然交配が多く、判別は難しい。
冠毛が長いものをノコンギク。
本種は冠毛は短い。
葉は光沢あり、無毛でツヤあり。
3脈が目立つ、ヨメナと思われる。

同類は以下。
ノコンギク・ゴマナ・シロヨメナ
ユウガギク・ヤマジノギク・ハマギク
ハマベノギク・イワギク・イソギク
シオギク・ノジギク・ダルマギク
リュウノウギク等々多数あり。
野菊→キク属・シオン属・ヨメナ属
ハマベノギクなどの総称。


    

                     

夜露一杯でふやけてしまいそう

これが、みんな真珠だったらいいのに。

シャッター押してる時は
  この輝きが
     あまり目立たないんです。


これだけ傾いているのに
   どうして、こぼれ落ちないの?

       不思議????


  独り言・・・最近多くなりました。



    
                                         ミゾソバ  日本全国・アジア北東部に分布。
                                       水湿地に生える1年草。溝に生えるソバに似た草の意。




トキワハゼ



日本全国・朝鮮・中国・東南アジア
インドに分布する。約20種あり。
種子は、すぐ発芽し花を付け
いつでも花が見られるので
この名あり。
同種にサギゴケ・ヒメサギゴケ
ムラサキサギゴケ・ヤマサギゴケ
ジャカゴソウ等々。





    
          赤とんぼ   静かに寝ていたのに騒がしくてゴメンナサイ! 風邪は引かないのかなー?
    一回りしてきて、もう一度と思ったらもう居ません。「まったく、おちおち寝てられネーャッ」だって・・・




ミゾカクシ



日本全国・朝鮮・中国・インド
マレーシアに分布する。
田のアゼや溝など日当たりの
よい湿ったところに生える。
名は地面をはって広がることによる。
別命アゼムシロという。
花は先が5裂し、左右相称だが
一方に片寄り、面白い形をしている。





    
            スカシタゴボウ              ワルナスビ
   田んぼや川原・溝の縁など湿った所に生える。      北アメリカ原産。昭和初期に渡来帰化。道端・荒れ地に
   名は根をゴボウにたとえたとされるが不詳。        生える。名は茎や葉に刺があって始末が悪いことによる。




セイヨウタンポポ

明治時代に渡来し、北海道サッポロ
農学校創設の時に野菜として栽培して
いたものが野生化したという。
花を包む総苞の外片がそり返るのが
特徴。
単為生殖で、受粉しなくても結実できる
ので在来種よりも繁殖力が強く、急速に
分布域が広がっている。

同種にエゾ・カントウ・ヒロハ(トウカイ)
カンサイ・タカネ・クモマ・シコタン
ミヤマ・シロバナヤツガタケ・セイタカ
タンポホ等がある。


    
           ヌカキビ                                 スギナ
    イネ科の植物は世界に約700属8000種ある。              荒れ地に一番で生える。
  日本全国・朝鮮・中国・ウスリー・インドに分布し湿った草原等。


エノコログサ

全世界の温帯に広く分布する。
日当りの良い畑地や荒地に
生える。一年草。
関東地方でネコジャラシと呼ぶ。
和名は狗の子草の意で
その穂が子犬の尾に似て
いるという。
アワ(粟)は中国をはじめ
日本でも古くから栽培され
ている作物でエノコログサ
から育成されたと推察され
ている。
黄金色はキンエノコロ。
花遅く大型をアキノエノコログサ。


    

                          

                 


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