2007.5
気象庁いわく、曖昧な言葉「宵のうち」の使用をやめる。
何とも言えない響きのある良い言葉なのに、寂しいですね。
・・・ということで、今回は、宵のうちにダブルダイヤモンドに挑戦してきました。
もちろん、私しか知らない秘密の場所で・・・・・
2日続けて出掛けましたが、風が止まず逆さは断念しました。
しかし、大焼けの素晴らしいチャンスがやってきたのです。
一年に2−3回くらいあるかもという状態でした。
1日目は現地に3時30分着。お山は厚い雲の中、強い風が吹いていました。
30分前頃に風は止み、雲も次第に薄くなり始めました。これは何とかと期待をしたのですが
時すでに遅しで、一人寂しく引き上げました。
2日目も同じく3時30分着。前日と同じく雲の中、更に風は強く吹いていました。
時間が近付くにつれ、雲は少しずつ小さくなってきました。ところが風が止みません。
満足いかずのダイヤモンドでしたが、湧出る変形雲により3回ほどチャンスがありました。
今日もダメか、仕方がない、そろそろ帰るか・・・ とッ・・・
それは日没後30分程してからやってきました。
お山の後ろは晴れ空ですが、後方を振り返ると入道雲のように真っ黒です。
まるで霰でも降ってきそうな陽気です。・・・と、 高層の雲が光りだしたのです。
なんと、細切れの雲が踊りだしました。
とにかく、あとは見て下さい。
中途半端な雲・治まらぬ風、ダブル断念!
この場所を発見したのは昨年のことです。ただし悪天候で撮影できませんでした。
従って、ここは初めての場所です。誰も来ません。最高の場所です。
あきらめかけて、そろそろ引き上げるか・・・ ッと その時 やってきました・・・・
低層の黒い雲は、勢いよく去っていきました。残ったのは動きのやや遅い高層の雲です。一気に光りだしました。
明るくなったり暗くなったり、みるみる変化し始めました。 あれっ 笠雲だ!
細かな変化のある雲が、後から後から湧き出してきました。
笠雲が小さくなると、右側の雲が急激に変化を始めたのです。
まるで、トッピングを振りかけるように細かな雲が吹き出してきます。
湧き出した雲が回転をしています。次第に筒型に形を変えてきました。
今度は、上方向に伸びていきます。
赤くなったり、薄くなったり、形・色が生き物のように変化していきます。
細かな雲は大きく膨らむもの・そのまま消えるもの・隣と合流するものと様々です。
それにしても、気持ちよく変化しました ! 相当不安定な気象条件なのでしょう。
雲に回転が付くと、ますます面白い形になります。
まるで、宇宙遊泳を楽しんでいるようです。
どうですか こっけいな形になりましたね。
そろそろ、幕引きの時間なのでしょう。 あれだけ活発に動いた雲が、消え始めました。
赤く焼けた雲が一瞬にして色を失ってしまいました。お日さまの光が届かなくなったのでしょう。
ただ、シルエットが残るだけでした。 何事も無かったように、暗闇に包まれていきます。
いかがでしたでしたか! ご満足いただけたでしょうか!
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