梅雨の晴れ間   2010.6

 梅雨真っ盛り。うっとうしい毎日が続きます。
 そんな中、周期的に僅かながら晴れ間もやって来ます。
 そして、そんなチャンスを私は見逃しません。

 富士山は、なかなか姿を見せてくれません。

 しかし、それは突然やってきて、ほんの一瞬姿を見せるのです。

 油断も隙もありません。意地悪でへそ曲がりな”お山”です。


 まずは最初の晴れ間です。
  
    梅雨の晴れ間。いつもの場所で紫陽花が咲き始めました。朝霧に包まれ霞んでいます。


         
       陽が昇ると霞んでいたお山もハッキリしてきました。          紫陽花の脇には菖蒲の花です。


  
   紫・赤・白・黄色とカラフルに咲く。田んぼの土手に無造作に植えられていますが、地主の花好きが伺えます。


   以降は次の晴れ間です。
   
     雨の後は、ここしかないと思ってやってきました。 想像通り面白い雲が飛んでいました。


  
      夜明け直後の空はスッキリとコバルトブルーに輝く。そして、流れる一点の雲。風情があります。


    
      コバルトブルーの、この時は、夜明け直後のほんの一瞬の出来事なのです。


  
   雲が色付く頃は、一日の始まり。お山の頭が紅く染まる。一筋の雲は成長しながら流れて行く。さぁ〜少し移動です。


   
    ミツバツツジに囲まれた紫の窓は粋な窓。           斜面に光る紫の花。山中の斜面に華やかさを添える。


  
     自然の力は計り知れない。これ程までに美しいものを創りだす。何もない山中に。


   
    陽が昇るにつれ、雲が活発に動き出しました。気温が上がったのでしょう。このまますっぽり包み込みます。


    以降は三度目の晴れ間です。
    
   快晴の天気予報を信じてやってきました。夜中は思うように雲が取れません。残念ながら見えたり隠れたりです。


  
   ここに来た目的は、このレンゲツツジなのです。一時期弱ったのですが地元の方が大事に復活してくれたのです。


    
    快晴の予報は大外れ。最後まで雲が取りきれません。薄日が射してくれたのはせめてもの救いでした。


  
     山のラインをフルに活用してみました。シダの緑が印象的です。オレンジと黄緑のコントラストが鮮やかです。


   
      山肌のラインを取り込むと、こんな感じになります。彼方には雲に浮かぶ富士の姿。


  
   一面のレンゲツツジのオレンジは燃える色。自然の力は偉大。紫の山があるかと思えばこちらの山は紅の山。


    
   下草に見えるは紫の花の元。オレンジの花が消えると次は紫の花「ヤナギランの花」がしっかりと準備しています。


   
   
鮮やかな紅の色を形を変へ。姿を変へ。山を燃やす。そしてそして、彼方には勇壮な富士の山。


  
    素晴らしいですね。この紅をしっかりと瞼に焼き付けて、来年も是非この時期には再訪したいと思います。


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