もみじの舞 NO.2
2005.12

    実りの秋と食欲の秋もそろそろ終盤を迎えました。朝晩の冷え込みも一段と厳しくなってきました。
                野原の草花も寒い冬に向って眠りにつき始めました。
         つい先日まで鮮やかに彩っていた木の葉も今盛りと落ちてきます。
              強い西風に乗って舞い上がるもの そのまま落ちるもの
                     思い思いに飛んでいきます。ヒラヒラと・・・・・・・・
                              どこか物思いに耽る心寂しい時季ですね・・・・・・・

     谷川に下り立つと、西風に舞い立った木の葉は、音もなく降ってきます。
                             何処に行くんでしょうか?  水の流れに乗って?


     川面に落ちた木の葉、そのまま流れに乗って何処へやら・・・・・
                   勢いよく下るもの・岸辺にそっと寄り道するもの・早くも水に沈むもの・・・・・

 
  ・・・・と   おやッ  今流れていった木の葉が流れの岩に張り付きました。一枚二枚三枚と・・・
             あれッ  先に出掛けたあの木の葉が、岩のよどみでクルクル回って・・・
                 陰を覗くと、先に流れた木の葉が、まるで観客のごとく見ているんじゃありませんか!
                     「ジーッ」と岩につかまって・・・   クルクル回る木の葉の舞姿を・・・・・
  あっちの舞台  こっちの舞台  いったいいくつの舞台があるのやら !

 「ちょっと 待ってください! 私も連れていってください  置いていかないで!」 まるでだだっ子のようです。

       時間の経つのも忘れて
               ただ ただ 見つめていました。
                     寒くて  手が痛くなって  我に返りました。



   



あっちの舞台

勢いよく下ってきた木の葉が
  ちょっと寄り道。。

赤や黄色に
   緑やビンク

クルクルと
  思い思いにに踊りだす。

どうですか
  私の舞姿 !

岩のよどみにハマって
  また、踊りだす。


    

 



こっちの舞台



どうですか

   私の踊り見てくれた。

       ご感想は・・・


ちょっと ちょっと

   私はどうだった?



    





そっちの舞台



プルぷるプルン
  後から 後から。
    集まって


見て 見て

    って言ってるよ〜ッ



    

    





ちょっと

    待っててよ〜ッ





私も連れてって

   置いていかないでよ〜ッ!




 



クルクル

   クルリンパ


私の踊り
   いかがかしら!


もう
 ジッとしていられませ〜んッ

それじゃ 
 そろそろ下るか・・・



  

    
      両側の岸辺の林の中には美味しそうなフユイチゴが、あたり一面を真っ赤に染めていました。

    
    お日さまも西の空に傾き始めました。  そろそろ帰ろう・・・  おやッ こんなところにも落ちている。・・・・・


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