2008.6
この時期しか出現しないと言われる「富士山幻の滝」。
標高2000mから上 1−2kmの間に大小の滝が多数現れる。
冬の間に積もった雪が暖かくなって一気に解け始める。
この雪解け水が、時にチョロチョロあるいは豪快に流れるのです。
毎年5月に、この滝便りが届くのですが、今年は雪が多く1カ月も遅れた。
山頂が見えても水が無し・・・ 水があっても山頂が見えず・・・ 一面霧の中では何も無し・・・
こんな繰り返しで5月以降休みの度に幾度通ったのでしょうか? バカみたい。ガソリン高価なのに。
駐車場から西に回り込むように歩くと30分で流れの沢に到着します。横に行くだけなので比較的楽ちん。
流れは砂礫場所にはありません。水が浸透してしまうからです。熔岩の表面を流れるのです。
午前中の流れは殆んど無く、気温の上がる昼頃から増え始め、夕方寒くなる前頃までがベストです。
大きい滝・小さい滝、時に雪の下にもぐりこみ・時に岩を飛び越えて、それはそれは見事に流れます。
今回は、突き当たりの最初の滝から最上流の滝まで1時間以上掛けて登ってきました。結構きついですよ。
流れは気温によって、流量が大きく変化、更にはもろい岩が崩れ地形が変わって大きく変化します。
今年は雪が多く滝の出現が梅雨時にずれ込んでしまいました。
連日の悪天候で何回通っても目的達成ならずでした。
たまたま、梅雨の中休みに突入です。ということで山頂くっきりとはなりませんでしたがどうにか収まりました。
この日はまだまだ残雪多し。 春まだ遠し、木の芽は硬い。 緑が増えてきました。
光が射し込むとイメージはがらりと変わります。水量も日毎に増えてきました。滝の形も一変しています。
沢山ある滝の中で、私はこの滝が一番好きです。落差も一番です。それなのに一番空いていました。
この滝を素通りしていく方は、これを撮らずして、何を撮るのでしょうか?
すいません・・・ 好みは色々でした・・・
岩が大分崩れて形を変えています。残雪も少なくなってきました。
いつまでも好みの滝に噛り付いていないで上に向かいま〜す。
テーブルマウンテンのスタイルに似ていませんか?
(反省、ここをもっと撮れば良かった)
滑り台のように流れ込みます。
斜面を乗り越えると、そこには小さな滝があった。そして、物思いに耽る。
雪の下を流れたり、小さな滝になったり、細く、太く、そしてそして、大地に浸み込む。今度はいつ戻ってくるの?
・・・考え始めたら止まらなくなっちゃいました。キリが無いので先に行きま〜す。
ここは地獄の入口? 雪のトンネルが大きく口を開けています。 そしてまた、緩やかに斜面を下る。
陽射しは絶好調! 流れも絶好調! 空気は薄くて呼吸は最悪! どんどん登りま〜す。
不思議な穴出現。「アナフシギ」 斜面の流れは怒涛の如くで〜す。 どっ どッ どぅ ドゥッ ドゥーツッとね。
猛烈な勢いで、恐ろしい程の水しぶきを立てて流れます。 豪快ですよ。
こんなに勢いがいいと大沢崩れみたいになっちゃうよ。ゆっくりゆっくり下りましょうね。
これが不思議な穴の ひ・み・つ で〜す。。。 アナアナすいませ〜ん。。。 ・・・んぅ。。。
お兄さ〜ん 雪の上は危ないよ〜ん クレパスにおっこっちゃうよ〜ん お日さまにも出演してもらいました。
私がカメラを構えると流れが踊ります。喜んでいるのかな?・・・んッ なことたアーあるわきヤーねエー。
穴が動いています。ウィルスが拡大しているみたい?
やっぱり富士山は素敵! でも、もう今年は来ないよ! 後は勝手に解けてくれ! バイバイ!
今年の富士山幻の滝巡りはこれでおしまい。 たぶんね。 約束は出来ないけど〜ッ。
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