スズムシソウを訪ねて篭坂峠から大洞山に出掛けてきました。
梅雨の切れ目をねらって出掛けたのですが、下界で出ていたお日さまはやはり霧にむせていました。!
登り初めてまもなく7人程のグループが後ろからやってきました。60才代位の男性2人が世話をやいていましたが
他の女性はお構いなし、おしゃべりに夢中です。10歩進んでまた休みてな具合です。東京から来たとのことでした。
今日は三国山に登って引き返し、山中湖にお泊まりだそうです。
撮影しながらの登りでしたので追い越され追い越しの繰り返しでしたがこちらは途中で、スズムシソウ探索に入ったため
そのまま別れました。その後霧が相当ひどくなってきましたが大丈夫だったでしょうか?
目的のスズムシソウですが、さんざん探し回ってあきらめかけた頃、”ここにいるよ!ここにいるよ!”と
後ろの方で囁いているんです。昔友人の故湯山来彦氏と発見した付近です。
あの時は花茎わずか7cmで花1cm位の超小型を見つけびっくりしたものです。3個程度しか花を付けずとても可愛い
スズムシソウでした。数10本見つけた記憶があります。驚いたことに、その中には、素心花も含まれていました。
残念ながら今回は普通のものしか発見できませんでした。 1984年6月18日のことです。もう20年も前のこと・・・・・・・。
スズムシソウ
日本全土に分布し、山地の林下に生える。唇弁を昆虫のスズムシの羽に見立てこの名がある。
うっそうとした陽のほとんど差さない杉林の中でよく見かけたましたが、今回は草原の中のちょっとした木陰にひっそりと咲いていました。
ハタザオ
山地の日当たりの良いやや乾いた所に生える。棒状に立って先端に花を付ける姿を旗竿に見立てこの名がある。
この植物との出会いは昨年の櫛形山でした。林の中でしたが標高1500m位の道縁で、比較的日当たりの良い場所にいました。
名前が分からぬまま気になっていましたが、今回調査判明しました。花は開いた状態で10mmです。
調査中(完了) コゴメウツギ シロバナヘビイチゴ
林下木漏れ日の中での撮影です。
関東・中部地方の亜高山のやや日当たりの良い場所
クローズアップレンズの使用によりバックは完全にぼけて に分布する。食用イチゴを小型にした感じです。
暗色化し、くっきりと被写体が浮かびあがりました。 また、
果実はとてもおいしいですよ。
葉上に浮き出た花陰も奥深い深山を連想させます。
花サイズわずか5mmの世界です。
ウツギの種類は多くあります。スイカズラ科(一般的にラッパ状の花)・ユキノシタ科(平開花)・バラ科(コゴメウツキはここに属する)
名前は「ウツギ」と付いても全然別種です。
ササバギンラン フタリシズカ フデリンドウ
山地の林内に生える。 野山の木陰に生える。 フデリンドウの刮ハがこのようになるとは
まるで陽が差さない林に咲いていました。 緑の中に純白の粒が仲むつまじく
初めて知りました。先端が開いているので
もう散る寸前です。 連なっている姿は何とも言えません。 種はすでに裂散しています。花が終わって
またまた咲いている。て感じですよね!
クルマムグラ
日本全土から中国に分布し深山の林中に生える多年草。
径2−3mmの白色小型花を数個から十数個付ける。
タニギキョウ ウツギ
日本全土に分布。 日本全土に分布。
初めての発見は富士山でした。 これも「ウツギ」です。まるでガクアジサイのようです。
とても弱々しく感じられます。
この花も、わずか5−7mm程しかありません。
アヤメ クルマバツクバネソウ ウツギ
日本全土に分布。 日本全土に分布。 山地に普通に見られます。
山地のやや乾いた草地に生える多年草。 深山の林下に生える。 他に白花・白赤源平咲きやちょっと珍しい
「文目」の意味で花蓋に網状の紋様また 輪生する葉を羽根つきの羽と見立てた。 ツクバネウツギ・花の小型なものや
葉を織物の綾目に見立てこの名がある。 アジサイに似たものと多種多彩です。
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