森の宮殿
   2014.2

 積雪情報に、厳冬のお山に挑戦。
 この季節白銀の彼方に浮かぶ富士山を目的に登ってきました。
 そして巡り会った待望の華。幻の冬の雪桜。
 突然、目前に現れたクリスタルパレス「森の宮殿」
 更には、見ちゃったのょ。雪の窓から富士山を・・・ネ〜♪〜
 雪の額縁に納めちゃったのょ〜♪〜


 午前2時00分登山開始予定なるも、途中の道路交通規制により登山口到着が遅くなってしまった。
 想像していたより降雪量が多かったようである。道路脇に突っ込んている車もあった。
 登山靴にアイゼンを着けて一歩二歩と踏みしめ、きつい坂を登りました。
 背中の荷物は出来るだけ減らしたつもりでも相変わらず重い。
 到着予定時間も大幅に遅れたが夜景撮影には何とか間に合うことが出来た。
 氷点下18度の世界は厳しい寒さだった。
 体は着膨れすれば寒さ対策は良かったが手の冷たいのには苦慮した。
 カメラ操作のため薄手の手袋だ。ホッカイロも効かない極寒の地。

 
「極寒の夜景」
 
 
到着後早速の一枚です。指先の感覚が鈍ります。時々ポケットの中のホッカイロで温めるんですよ。   
 それにしても手の冷たさは並ではない。ホッカイロがあまり効かない。氷点下18度は強烈だった。


  
 
落葉した木に着雪した雪が凍り付く。素晴らしい光景になっていた。いよいよ夜明けです。


   
 富士山は紅富士になり始めた。風が強いが気温が低いため雪は落下しない。さぁ〜っ!いよいよ陽が射し始めた。


 「幻の冬の雪桜」
 
 枯れ木に花が咲いた。これは見事!寒さなんか吹っ飛んだ。春の桜に劣らぬ幻の冬の雪桜だ。フォトコン入賞作品


  
 
ちゃっぷィ ちゃっぷィ ! ジーッとしていると体が凍りついてしまう。足を踏み踏み、それにしても綺麗だ。


 

 ほれぼれするような一面のピンク。遠くからこちらを見れば、紅富士と同じ状態に見えることだろう。ブラボー!


  
 お日さまが高くなってきたので場所を少し移動した。こちらも、もの凄いことになっていた。


 
 カラマツの枝先まで真っ白になっていた。綺麗だ。もう寒さなんか感じられなかった。


   
 岩場の上にやってきた。風が強い。時々飛ばされた雪が顔に当たる。痛い。目を見張るような世界だった。


 「森の宮殿」
 
 更に奥へ進むと、この光景に出合った。凄い。素晴らしい。綺麗だ。まるで真っ白な宮殿だった。  フォトコン入賞作品


 
 強烈な冷たさにレンズにまで影響が及んだ。それがかえって幻想的な姿になった。真っ青な空との対比が素晴らしい。


 
 シャッターを押すのを忘れてしまいそうになった。苦労して出掛けて来た甲斐があった。まさに森の宮殿だ。


  
 この付近の積雪は多かった膝くらいまですっぽりとはまってしまう。富士山の斜面も風が強い。雪煙が飛んでいる。


  
 更に、山頂を回り込んで奥へ向かった。途中から股の付け根まで埋まる。ラッセルしながら進んだ。

 「雪の額縁に富士山」
  フォトコン入賞作品
 雪の窓から富士山を見た。どうでしょう。この光景。苦労して奥までやってきて良かった。大感激である。


  
                                               フォトコン入賞作品
 たぶん、私にとってこんな光景を目にすることは二度とないかも知れない。贅沢な贅沢なひと時だった。


 
 素晴らしい♪〜もう、何も望まない♪〜こんな素晴らしい光景に遇えて し・あ・わ・せ・!雪の額縁に富士山を納めた。


   
 ただ、ただ、撮り続けました。夢中でね。もう、山から下りたくない。ここに、ずぅ〜っと居たい心境でしたよ。
 でもね。そうはいかないのでこれで帰ります。もう、もう、感動の一日でした。


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