金 環 日 食2012.5


 今回がたぶん私にとって最初で最後の出来事になるだろう。

    結果はリング状態の短い時間に成すすべもなく虚しさを感じた。

  まずは、場所の選定から始まった。
    とにかくリング中心の我が居住区の天気予報が悪い。
       「もしかすれば雲の間から見ることができるでしょう」これではどうしようもない。
          北へ行けば行くほど予報は良かった。 ・・・んで写友と出した結論は長野だ。
             金環リングぎりぎりの境界まで100km程移動するという苦渋の決断をしたのだ。
  現地には深夜23時頃には到着した。
    頭上は少し雲があるものの星が輝いていた。残念ながら富士山は厚い雲の中である。
      車両は他に1台のみ。明け方頃には5台程になった。


  
   まずは、夜明けの頃。多少は雲があるが何とかなりそうだった。富士山は依然として見えず。



  食の始まりは午前6時19分だ。準備はバッチリのつもりだ。
  シートの上にレンズとフィルター等々並べて置いた。カメラは3台。
  1カメは24mmで2分間隔のインターバル撮影。画面上から最後まで外れないよう広角にセット。
  2カメは前半は28mmで2分間隔のインターバル撮影。金環時テレコンと300mm・500mにて撮影。
  3カメは35mm程度で適当に画角を変えて2分間隔のインターバル撮影。
  9時01分までの長期戦に挑んだ。

  
さてさて、結果はどうなったか?
  天気の読みはバッチリだった。(後確認だが我が自宅付近は肝心要の時には雲隠れとのこと)
  頭上は最後まで殆ど快晴状態。
  問題はリング北限ラインに近いため金環状態が極端に短いことだった。ほんの数十秒ではなかっただろうか。
  確か中心を通る静岡では4-5分はあっただろう。
  2分のインターバルの中の数十秒でテレコンと300mm・500mmなんて神技だぜ。
  ピントを合わせてからフィルター装着すると、僅かに動いちゃうよ。1500mm相当のファインダー覗けば
  倍率がでっかすぎておっ日さんは何処へ行ったか分かんなくなっちゃうし、焦ったネ〜っ。

  
移動連続写真はすべてコンポジット合成写真です。
  写真的価値はありませんが自分の実写分です。
  合成写真はトリミングしてあるものもありますが単写真はありません。
  富士山は当日雲隠れでしたので過去撮りを合成しました。
  ご容赦ください。


  
   金環日食北限ライン上ですのでリングになった時間はほんの数十秒です。


  
   リング確認は微妙ですね。焦点距離200mm相当です。


  
  完全な失敗作。焦点距離1500mm相当。フィルター装着後はピント合わせ不可。取付時誤差が出てしまいました。


  
   焦点距離900mm相当です。金環状態後の2分間のインターバル撮影の合間に撮りました。


  
  焦点距離1500mm相当。上記同様に金環状態後の2分間のインターバル撮影の合間に撮りました。


  
   焦点距離450mm相当です。大分、日も高くなり残りも僅かとなってきました。


  
   2分間隔すべて合成すると繋がってしまいます。等間隔になるよう選別して作成しました。


  
    富士山は合成ですので太陽の位置は左隅の八ヶ岳のもう少し左に寄ります。


          
           縦構図にしてみましたが、これでもすべて入りきれませんでした。


  
   2カメの前半撮りでリングになるまでの合成す。これで約6分間隔です。


           
       1カメはこのスタイルで最初から最後まで撮影しました。スタート5枚ほどカットしました。


           
            過去撮り富士山を変えてみました。


  反省にならないかも

     ・ 場所の選定はほぼ快晴状態でバッチグーでした。
       当初は朝霧方面を予定していた。
     ・ 倍率が大きいのでファインダーに標的が見つからない。
       もっと腕を磨け。
     ・ ピント合わせの大切さ。
       日頃から心掛けていたにもかかわらず情けない。
     ・ レンズ交換は手早くスムーズに。
     ・ 富士山が見えなかったのは残念。

  次は無いけど別のチャンスで頑張ります。


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