2008.1
2007年は大変ありがとうございました。
本年も変わらずよろしくお願いいたします。
早速、初日の出に行ってきました。
昨年と同じく、富士山西側にある竜ヶ岳(1485m)です。
山頂からのダイヤは、少し右側にずれるので中腹からの撮影です。
星降る中、笠雲と富士と宇宙の天体ショウの始まり。
片隅にはスポットライトの如くソフトで優しい月明かりが射込む。
神秘的な夜明は雲上に浮かぶダイヤモンドの煌きから。
御光に輝く見事な光芒は大地を支配。
今ここに、激動の一年が始まる。
白黒の世界に射込む七色の幸せを求めて。
今年も穏やかな一年であって欲しい。
興奮のカウントダウンも過ぎた頃、−10゜Cの世界では、ロマンチックな天体ショウの始まり。
すでにお月さまは頭の上です。超広角レンズのため、昇り始めたばかりに見えます。
雲は活発に移動します。冬型が強く日本海側では大雪の予報が出ています。上空は風が強いのでしょう。
そろそろ東の空は日の出の準備に入りました。明けの明星は次第に輝きを弱めています。
お月さまも頂点を過ぎました。
消える星に替わって、赤く染まる雲に元気をバトンタッチ。この調子だと、今年も激動の前兆かも?
波長の長い赤だけが雲を染める。お山のてっぺんは炎に焼ける。
後から後から湧き出す。そして、尾を引きながら追い立てられるように消えていく。
まもなくやって来る初日を前に、ふ〜とッ 我に返って周りを見回すと付近は真っ白。
−10゜Cの氷点下の世界は厳しい。
キルティングのポケットに入っていたペットボトルのお茶は、シャーベット状。
口の中に入って、ザラザラと音がする。「ブルッ〜 ブルッ〜」 サブ〜ッ !
数日前に降ったのか、周りは雪がチラホラと残っている。
最近、すっかり見なくなった10cmくらいの霜柱。
吐き出す息でカメラの液晶画面が白く氷着いている。
指先が動かない。厚手の手袋は取ったり着けたり。カメラの操作に邪魔になる。
ホッカイロも効かない氷点下の世界。
時々飛び出す変わり者。尻尾を振りながら駆け抜けて行く。
出てきました。雲の厚みの分、右に寄っています。
なべをひっくり返したような変わり雲。
モノノケ姫の何とかみたいな感じです。
雲は次々と風に流されていきます。
雲が少なくなってきました。山の姿が浮き出てきたのです。
散りばめた雲がアクセントを添えます。まるで飛び散っていくかのように!
誰が付けたかダイヤモンド富士。素晴らしい輝きです。
光芒の数は絞りの羽枚数で決まる。偶数はその枚数。奇数はその倍数発生する。
カメラにもよるが、効果的に出すにはF16〜22がベスト、F8以下ではほとんど目立たない。
勤めを果たし、安心したのか、少しずつ少しずつ離れていきます。
無事、今年の初日ダイヤモンドの撮影は完了しました。 途中朝霧高原からです。
今年も、素晴らしい一年になると良いですね。
猪の頭林道の中腹からです。
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