今回は、秋の箱根を訪ねてみました。
冬に向けて草花の減少する中、ひときわ目立つ紫と白の花に感嘆しました。リンドウの花が、これほどに素晴らしく咲き誇るとは、今まで思いもしませんでした。また、ウメバチソウが大きな株を作って純白の衣装を身につけ、あたり一面にびっしりと咲いていました。自然との条件が、ぴったりと合ったのでしょう。足の踏み場も無いほどでした。
目線を変えると別の箱根の姿が見えてきます。紅葉の素晴らしい箱根も、足元を見ると小さな花たちが、我一番とばかりにざわめいていますよ!
一枚だけ載せたセンブリの花。千回振り出してもまだ苦いと言われるこの薬草も、花を見れば見るほど清楚ですね。
採取後水洗いをして日陰干して十分乾燥させてから、熱湯を注いで薬用とします。胃腸に良いとのことです。2年草ですので花が咲いたら種を付けて枯れてしまいます。近年は造成等で激減しています。
リ ン ド ウ
本州、四国、九州に分布し、日当たりのよい草地に多い。
花は鮮やかな紫色で長さ5cm程度になる。
花は陽を受けて開き、雨の日や夜は閉じている。
古来から秋の名草として知られている。
ウ メ バ チ ソ ウ
日本全土に分布し、山地の日当たりのよい草地に生える。
花の形が梅の花に似ていることからこの名がある。
丈は、10〜40cmとなり、根生葉は心臓形で長い柄があるが、別に一枚柄のない葉が茎を抱いている。
夏から秋にかけて茎頂に白色五弁の梅花型の花を一輪付ける。
マツムシソウ センブリ
日本全土に分布。
日本全土に分布。
2年草で花を付けて枯れる。 山地の乾いた草原や木の下に生える。
茎はいくつもに枝分かれする。
2年草で花を付けて枯れる。
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