2010.2
2月になって大寒が過ぎたころ、日本列島は、毎日天気が愚図ついています。
富士山南側の雪も、真っ白になったかと思うと冬型の強い風に飛ばされ
黒ブチになってしまいます。
そんな時、降ったばかりの新雪を求めて、お出掛けしてきました。
冬真っ盛りです。当たり前ですけれど寒いですね。やっぱり冬ですね。
湿り気の多い雪だったためか。はたまた、雨に近い雪だったためか。
木々の枝は凍りついています。 樹氷か? 霧氷か? 枯れ木に花を咲かせてきました。
後で解ったことですが雨氷とのこと。いったん降った雨水があとで冷却してできた氷だそうです。
この地方で今回の現象は実に41年ぶりだそうです。 うひょ〜ッ !
深夜の雪原は気持ちが良いですね。
途中、道路の温度が−7度を表示していました。
そこから、更に標高を上げていますから、「さぶ〜ッ」ですね。
月明かりのない闇夜の中、深々と冷え込みます。 草原の木に近付いてみました。
街灯の灯りが白く光ります。丁度、積雪の境界付近です。木立の枝も少しだけ凍っています。東の空は一焼けです。
少し移動してみました。僅かな差で積雪が大分違います。東の空は少し焼けが出ています。
ケヤキの場所に回り込んでみました。丘のラインが素敵な感じです。
少し後方から構えてみました。 日の出が近付いてきました。予想に反してあまり焼けません。
枝先が輝いています。素晴らしい。宝石がキラキラしている感じですよ。
更に北側に進みました。 途中、水の流れを取り入れて構図を決めてみました。絵になります。
黒雲がどっしりと覆っています。ここで一時富士山が隠れてしまいました。少し待機です。
待った甲斐がありました。雲は切れ始め切れ切れになって流れて行きます。移動しなくて良かった。
優しい朝の陽射しにモノクロの世界から一変して、ほんのりと色が付いてきました。まじ、桜の花みたいですよ。
黒雲が消えて、切れ切れの雲になり、さらに薄くなりました。お日さまの光が少しずつ届き始めました。感激です。
木々の枝先まで、ピンクに染まっています。ソフトな朝陽は別世界を作り出しています。枯れ木に花とはこの事ですよ。
薄雲の陽射しでこれほど素晴らしく輝いてくれたのです。寒さなんか吹っ飛んでしまいました。花咲かじいさんですね。
前に出たり、後ろに下がったり、右、左と撮り続けました。この枝は本当に気に入りました。これ以降雲の中です。
野生のお猿さんが大声を出して騒いでいたので、ちょっとレンズを替えて撮ってみました。600mmです。
この白銀の並木道、素晴らしいですね。流石の私もうなってしまいます。雪の降らない所で育った私は大感激です。
富士山は姿を隠してしまったままです。もしかして、出てくるかも、と待ったのですが残念。帰ることにしました。
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