富士山朝月2006.3.17



     先日とは逆に、出てくる太陽を背に
"お月さま"を見送りに行ってきました。

        朝日が東の空に出る直後に月が富士山頂に沈む瞬間です。

日の出5:50 月の入5:57 月齢16.9度 太陽高度0.4度 経138゚54'49.7" 緯35゚24'22.7" 標高1160m

         ほぼ満月に近いお月さまが富士山のてっぺんに沈むんです。

                  それはそれは神秘的な光景です。

      
山中湖村のお山の中腹  三国峠   まだまだ寒い中での撮影となりました。

         前夜は、台風並の嵐だったけれど夜半以降急速に回復してきました。

           午前3時頃に現地到着しました。山は妙な雲が漂っていました。

            少し画像が暗めですが午前3〜5時頃ですので、ご容赦ください。


  
  午前3時の富士山です。対岸の灯りが印象的です。アングルを少し上に向けお月さまを取り込みました。
  開放時間が長すぎたか露出開きすぎか、まるでお日さまのようです。満月の光はとても強い。
  山中湖の平野地区からの2カットです。


          

 峠に移動しました。左側から妙な雲が回り込んできました。富士山の南から斜面を上昇した湿った空気が
   急激に冷やされ笠雲に変化。その笠雲くずれが、逆に左斜面を一気に駆け下り左側から来た雲と
      合流して手前を右に回り出しました。笠の形も数秒間隔で次々に変化しています。


  
   猛スピードで回り込みました。山の外側をぐるりと囲み、まるで手をつないでにぎやかにダンスをしているようです。


         
             大波のごとく押し寄せてきます。車のライトらしき光も不気味に光っています。

   

       雲の妙技を楽しんでいるうちに、その時間が刻々と近づいてきました。
       この状態で、朝焼け・月の入・富士山のど真ん中・・・・・考えただけでも・・・・・ワクワクしました。

        

            しめしめ!  今日はやったぜ!  どんな傑作が撮れるか〜〜ナッ!

  
 
     期待はここまで!!    周囲が明るくなり始めたとたんに現実に引き戻されました。
      どうです! この変わり様! それこそ 月とスッポンです。
      おまけに、お日さまが出てくるはずの お東さまに どす黒い お雲さまが お出ましになって???
      笠雲はヘンテコリンに変わりはて、朝焼けはナシ・・・・・    トホホホホ-----ッ

   

  まるで、ボサボサ頭の雪男が出てきたようで。光ったタンコブ ひと〜ッッッッッ・・・!   ショック大大大大大で〜す。
         あ 〜〜ら ァ  沈んじゃった! 今頃染めても 遅い・・・!  まったく・・・・・!
         風が強く、山頂近くは猛烈な勢いで雲が流れています。

  


          

     あきらめきれず、澄みきった空に魅せられ ぐるっと回って 薩た峠からの富士山を眺めました。

  ごめんなさい! 光跡が切れちゃいました。何しろ初めての撮影なので! 以後努力しま〜す。 タイムショート!

             


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