富士山の9月                              

8月の後半になって、やっと太陽が多く出るようになったと思ったら何か様子が変です。9月に入ったとたんに花たちが騒ぎ出しました。
もう冬の支度を始めたものがいるかと思えば、「まだまだこれからさ!」とやっと花を付けるもの
最初から最後まで花を付けっぱなしのものまで、いつもの年と少し違う気配です。
今年の夏は変な陽気でしたね。それにしても暑い日がつづきました。でも、冬は着実に近づいています。
ワイワイ・・・ガヤガヤ にぎやかだったお山も冬支度がはじまったようです。
マツムシソウは、標高2000m位にて撮影しました。”タカネ”を期待しましたがやや大柄でした。
エンゴグサは移植をすると枯れてしまいます。栽培は難しいようですね。
他の植物が枯れていく中、トリカブトがあたり一面に紫色に染め込んでいきます。


       
         テンニンソウ            マツムシソウ           クサボタン果実    
日本全土に分布。山地の樹陰に     日本全土に分布。山地の草原に生える。   本州のみに分布。他の植物と混在。
群を成して生える。              2年草で花が終わって実を付け枯れる。    雄雌異株の多年草。多く分岐して  
  地下に太い根茎を持つ多年草。    丈は30〜100cmで、茎は枝分かれする。  短毛を持つ。ボタン形花を多数付ける。


        

       ココメグサ           ミヤマモジヅリ            ハナイカリ 
本州・四国・九州に広く分布。低山から    北海道・本州中部以北・四国に分布   アジア・アメリカに約40種ある。
  高山の草地に生える。1年草(枝分かれ   亜高山の湿り気の多いところに     日本に1種。山地の日当たりの良い
  が少)もしくは2年草(枝分かれ多)      生える。                    所に生える。1年草または越年草。
白い小さな花を米粒に見立てて命名。    花がネジバナに似るところから命名。  船のイカリに似ることから命名。


   
フジアザミ  
本州の関東・中部に分布。特に富士山に多いことからこの名が付いた。
日本のアザミの仲間では一番大型である。丈は1m。花は5〜9cmにもなる。
ガレキ地に一番先に出てくる。
   
    ノコンギク                      キオン
                 本州・四国・九州に分布。野山の        日本全土から中国・シベリア・ヨーロッパまで分布。
                 やや湿った所に生える。              別名ヒゴオミナエシと呼ばれる多年草。変異多い。

       
イヌショウマ             コオニユリ            ミヤマニンジン
本州特産で、関東から近畿地方に分布。   日本全国の野山の草地に生える。      本州関東・中部地方に分布。  
山地の林中に生える。別名ミツバショウマ。  庭で栽培されるオニユリにはムカゴが     日本に2種あり。           
 蕾が球形で花付きがまばら。          付くが本種には無い。             山地に生える。多年草。       

      
トリカブト
キンポウゲ科のトリカブト属。北半球の暖帯から寒帯に約300種ある。
林床や林縁・草原に生える。多年草まれに1年草があるが、日本産はすべて多年草。
場所により変異が多い。アルカロイドを含み、毒性の強いものから無いものまで多種ある。
漢名で烏頭(うず)附子(ぶし・ぶす)といい、重要な薬用植物である。
密かにこれを混ぜて・・・・なーんて考えちゃだめーッ!

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